「でもあなたたちは、この世界に負けないで生きて欲しい。

何があっても前を向いて。

何があっても生き抜いて、花を咲かせて欲しい。

――それが、私の願いです」

日の光に照らされた女神の涙は、それはどんな宝石よりもキレイなものでした。

女神は空に視線を向けました。

そこには、白い雲が泳いでいました。

この先、彼らに何があっても私は守ることができない。

けど、願うことはできる。

この先に彼らの身に何があっても、無事でいられますように。

無事で、花を咲かせることができますように。