「見てたんだ」 しばらく黙っていたら、広瀬君がそう呟いたのが聞こえた。 「うん」 「かっこ悪いよなぁ。男のくせに、見てるだけとか…」 「え…そんなこと…。私は、一途な人なんだなって思ったよ。外見は派手だけど、誰かをそんな風に想えるなんていいなって思うよ…?」