「俺仕事だから」 もう少し詩稀と一緒に居たかったけど私も仕事あるし 夜、メールすると言って詩稀は私に背を向け歩き出した 「これでいいんだ……」 自分は正しい そう言い聞かせないと不安になる 誰が詩稀を奪うのか…… 奪われるだけならまだしも圭みたいに死神にでも奪われたらおしまいだ それだけはやめて 拳をぎゅっと握り 詩稀が失われないことを祈った