皆引いてるかなあ。 やっぱりあんな格好やめとけば良かったかも… 隣の人ドン引きしてたし。美島くんだっけ、 綺麗な顔というか 大人びた顔かな… 全てを見透かすような、海の底みたいな瞳。 苦手、かも。 そんな事を考えてる内に 家が見えてきた。 一軒家でも高級マンションでもない少し古ぼけたアパート。 「 よいっしょ… 」 軋む階段を上り305と書かれた部屋の鍵をあける。