執事と共に雪遊びを。

「おっと……」


不意に、建物の影から飛び出してきた少年にぶつかった。

足元に、高い音を立てて金属片が散らばる。


「大丈夫か」


少年は、おどおどと頷いた。


「これは……」


春樹は、少年が落とした金属片を拾い上げた。

「知恵の輪、か」