執事と共に雪遊びを。

「それにしても、あそこまで取り乱すお嬢様を見たのは久しぶりですね」


あの後、春樹は病室に恵理夜を連れて行き、そのタイミングで引き抜いた点滴を看護士に見つけられてしまった。

実際、点滴は終わりかけていたのでそこまで問題はなかったが、叱責は免れなかった。

そして、点滴のための留置針を交換され、今に至っていた。


今では、すっかり恵理夜も落ち着いていた。