そんなあたし達にも救いの手は差し出されたらしい。 一人の少女がこちらに向かって走ってきた。 「滝沢先生! 一緒にお昼食べませんか?」 「いいの?」 「はい! 山野先生もいいですか?」 教育実習生とはそんなに有名なものだろうか。 馬場さんは、彼女のクラスに来ていない阿紗子の名前も知っていた。 「勿論。 ありがとう! えっと、名前教えて貰っていい?」 「馬場希です。」 馬場さんは笑顔でそう言った。 爽やかで屈託のない、可愛らしい笑顔であった。