「…滝沢先生は、あたしの恋を応援してくれるんですか?」


「それは…」


本当に出来るの?


頭の何処かで誰かが問い掛ける。


覚えてるでしょ?


あの時みやびちゃんの恋を応援するって決めたのに、決心がぐらついたのは何処の誰だったかな?


友達との約束さえ守れなかったのに、この子の恋なんて応援できるの?


頭の中の声が次々にあたしを責める。


だけど、違う部分が反論する。


あの時みたいな未練はもう無い。


あたしには真幸っていう恋人がいるから。


またあの声が木霊する。


それは、この問いの答えのような気がした。