あたしはこの前みた夢を思い出す。


あんまりよく覚えてないけど、色んなものからあたしを守るように、誰かがあたしを抱きしめた。


あれはきっと…


「昴…」


あたしはもう一度、大好きな名前を呼んだ。


そして思い出す。


昴に恋してからの日々、お世話になった多くの人々の顔を。


いっぱい遠回りしたし、辛かった事も多い。


時には人を傷付けた。


でも、最後は皆背中を押してくれたり、見守ってくれた。


今あたしは、沢山の人のおかげでここにいる。


「ずっと幸せにするから。」


「うん。」


あたし達は、これからも色んな人に支えられながら、昴と一緒に生きていく。


どんな事があっても。