「うん。
未来…」


「何?」


「駄目だったら…っていうか駄目だろうけど、慰めてね。」


「何言ってるの!」


「だって…」


「妃奈は北条先生と付き合ってたんでしょ?
だったら妃奈の女の子としての良いところ沢山知ってるはずよ?
他の子が告るよりも遥かに優位なんだから、そんな事考えないの!」


「ありがとう。」


今日は色んな事が分かった。


1つは授業をするという事がどんなに責任重大であるか。


北条先生に言われて、それから実際に授業してみてよく分かった。


質問に来た子はいなかったけど、不十分だったに違いない。


生徒達がテスト勉強を始めたら、北条先生のところに質問する人が増えるだろう。


今晩中にもっと考えて、明日あるクラスにはちゃんと説明しなきゃ。