お姉ちゃんは、あたしの気持ちに気付いている。 それで応援してくれてる。 相手はこの人なのに。 あたしは北条先生をチラッと見た。 ほんの少し考えてしまう。 もう一度好きになってほしい。 「どうした?」 「え?」 「こっち見て動かないからさ。 疲れてる?」 「いえ…」 疲れているなどとんでもない。 寧ろ今日もやる気満々だ。 ただ、少し憂鬱なだけだ。