今日も授業が終わった。


相変わらず、北条先生は生徒のように授業を受けていた。


あたしの疲労は、昨日程でないもののやはり大きい。


今、そんな体を引きずって、北条先生の後ろを歩いている。


ホームルームして、掃除して、北条先生の手伝いして…そうやって今日も一日が終わるのだろう。


あたしは顔を上げる。


やはり北条先生は背が高い。


出会った頃よりはあたしも背が伸びたから、多少は近付いたように思えるが、やはり高い。


成長期も終わった今、この距離が縮まる事はないだろう。


そんな事考えている間に教室に辿り着く。


この教室に来る日も、残り少ない。


ふとそう思い、気が引き締まる。


疲れてなんかいられない。


頑張らなきゃ。


あたしは教室に入った。