「えっと…どうしようかな…」


そんな事まで考えていなかった。


伝えなければならないという一心でしか動いてなかった。


「もしよかったらさ…」


「…分かった。
じゃあね。」


「また明日。」


あたしは電話を切った。


足元から崩れ落ちそうになった。


もう戻れないんだ。


あたしはずるずると歩き出した。


また少し、太陽が地平線に近付いてきた。