学校に着き、荷物を置くなり阿紗子と別れた。


あたしはいつも通り北条先生の方へ向かう。


「おはようございます。」


「おはよう。」


いつも通りそう言われた。


先週と全く同じ様子だった。


「どうした？」


「え！
あ、いえ、何でもないです。」


「忙しくさせてるのは俺だけど、ちゃんと休めよ。」


北条先生には、あたしが疲れてボーっとしてるように見えたようだ。


「はい。」


あたしは何だか虚しい気持ちになった。


いつも通りが、とてもつまらない物に思えた。