「もうそんなに経ったんだ!」


「そうだよ。」


「実習期間って短いんだね。
色んな事あったけど。」


そう言った阿紗子は嬉しそうだった。


里田君とは上手くいってるんだね。


確かにあたしも私事で色々あった。


あたしは阿紗子をチラッと見た。


まだ話すには早いだろうか。


共に残りの実習期間を頑張るのに、余計な気を遣わせるかもしれない。


それなら後の方がいいだろう。


あたしは黙っておく事にした。