流れていく景色はあたしを置き去りにしていく。 アナウンスと電車の走る音が混ざって、何を聞いてるのかも分からない。 電車が止まった。 多くの人が箱からいなくなる。 あたしは慌てて電車から飛び出した。 自宅の最寄り駅だ。 あたしは操られているかのように、自宅まで歩き続けた。 何も考えずとも、そこには辿り着く。 家の明かりが見えてきた。 一階のダイニングの電気が付いている。 二階は真っ暗だ。 あたしはその闇に吸い寄せられるように家に入った。