誰だか分からない。 女の人か、それとも男の人なのか。 一体誰? 知人である保証などどこにもなかった。 なのに何故か安心する。 誰かは気になるが、不安にならない。 「誰ですか?」 二度目の言葉にも返事はない。 確認したくても確認出来ない。 強く抱かれているわけでもないのに動けない。 誰なのだろうか。 もしかして… 「真幸?」 それでも返事がない。 真幸ではないのだろうか。 気が付けば空の色が青から茜に変わっていた。 夕日は見えない。 でも確実に日の光のおかげで明るい。