「結構上手い事喋ったな。」 「そうですか?」 「ああ。 俺は自分の名前しか言えなかった。」 信じられなかった。 今や高校生を統率し、『理想の教室』を築き上げているのに。 「今日はとりあえず俺の授業を受ける形な?」 「はい。」 そうやって慌ただしく一日は過ぎ、とうとう6時間目。 2年C組である。