「ごめん、大きな声で。」
「気にしないで。
…妃奈ちゃんがそう思っててくれてるって知って、嬉しかった。」
みやびちゃんは照れ臭そうだった。
「困った事があったら私に言ってね。
出来る限り協力させて貰うから。」
「ありがとう。」
「どういたしまして。」
そう言った時、みやびちゃんの周りが明るく見えた。
みやびちゃんの家の門が開き始めていた。
そして一台の車がそこにはあった。
「これで帰って。」
「え!」
そういえばみやびちゃん、家を出てすぐに電話してたと思ったら…
「そんなの悪いよ。」
あたしは気をつけて小さな声で言った。
「夜道を一人で帰らせる方がよっぽど悪い事だよ。」
「でも…」
「長居させて貰ったお礼の一部だと思って。」
「一部!?」
「今度改めて妃奈ちゃんのお家にご挨拶に伺うから。」



