「出会った時から、私妃奈ちゃんに迷惑かけっぱなしで、なのに私は何もしてないもん。
空気読んでくれるのはいつも妃奈ちゃんだし、悩みも我が儘も聞いてくれるし。」
「それはみやびちゃんじゃない!」
「え?」
あたしは今までの事を思い出しながら話す。
未来が引っ越して淋しがってた時、ずっと傍にいてくれたのは阿紗子とみやびちゃんだった。
バイトで失敗ばかりの頃に気を遣って遊びに誘ってくれたのも、真幸と喧嘩した時に慰めてくれたのも、進路の相談のってくれたのも二人だった。
「阿紗子とみやびちゃんいなかったら、あたし今頃大変だったよ。」
「全部乗り越えたのは妃奈ちゃんの力だよ。」
「あたしだけの力なわけないよ。
二人が支えてくれたおかげだよ!」
言い終わるや否や深呼吸した。
ハイソなお宅の前で大きな声を出してしまった。



