「社会に出たら色んな人がいるんだろうな。」
「きっとね。
妃奈ちゃん、気をつけてね。」
「あたし?
あたしは大丈夫じゃないかな。
学校の先生になれたらだけど。」
「油断しちゃ駄目だよ!」
「確かに…」
将来のことなんて全て未定だ。
どういう出会いがあり、どういう別れが、どういう困難があり、どういう幸せがあるか、全て予測不可能だ。
それゆえ不安になるし反対に期待もする。
「この会社に入れたから絶対に将来安定とかってないよね。」
あたしの口は勝手に動いていた。
「ないよ。」
みやびちゃんはいつもよりもしっかりした口調で言った気がした。
「何処で何が起こるかなんか分からないし、自分が決めた事が叶っても必ずしも幸せになれるわけじゃないと思う。」
「そうだよね。」
更に話を続けるみやびちゃんに、あたしは耳を傾けた。



