スポーツドリンクは少し甘かった。
だけど美味しいと感じた。
「遅くなってごめんな。」
彼は言った。
「いえ、こちらこそ…心配かけてすいませんでした。」
「気にするな。
それより、体に怠さとか感じる?
怠さじゃなくても、ちょっとでもおかしいところある?」
「大丈夫ですよ。」
「歩けそう?」
「はい。」
「じゃあ帰るか。」
彼は椅子から立ち上がり、あたしはベッドから身を起こした。
窓から濃紺の空が見えた。
今ここに時計は無いが、もう夕方さえ終わってしまったのだと分かった。
保健室には、やはり他に誰もいなかった。
あたしが外に出ると、彼は保健室を施錠した。
廊下ももう暗い。
「滝沢の荷物とかは全部いつもの所にあるから。」
「はい。
ありがとうございます。」
あたしはそのまま第二応接室に向かった。



