「滝沢?」
そうそう。
あの時目が覚めたら、彼が心配そうにこちらを見ていたんだ。
体育祭ほっぽり出して、あたしをここまで運んで来てくれたんだっけ。
こんな風に…
…
「?」
え?
あたしは夢を見ているのかと思った。
あの日と同じ状況が目の前に広がっていた。
保健室の天井と、とある英語教師の顔。
「起きれる?」
どうやらあのまま眠ってしまったらしい。
彼はあの日と同じように心配そうにこちらを見ていた。
あたしは体を起こした。
「あたし…」
「ちゃんと約束守ってくれたんだな。」
彼はあたしにスポーツドリンクを手渡した。
あたしは蓋を開けて一口飲んだ。



