残された空間には、元々保健室にあるものとあたしだけが存在した。
あたしはどうしたらいいか分からずに、また椅子に座った。
ここからは運動場の様子は見えない。
今頃阿紗子達は、皆で力を合わせて後片付けをしているのだと思うと、こんな所にいる自分が恥ずかしい。
「何やってるんだろう。」
そんな言葉が自然と自分の口から出てきた。
あたしはベッドのある方に足を進めた。
ベッドがある所は、こことは隔離されている。
保健室の中に、また小さな部屋がある感じだ。
その部屋にある幾つかのベッドも、カーテンで仕切られている。
奥にある右側のベッドを囲んでいるカーテンを開けた。
そこにはベッドと小さな窓がある。
ちょうどそこから体育館の倉庫が見える。
あたしは窓を開けて外を見た。
沢山の人が行き来している。
あたしはため息をついた。
早く彼に帰って来てほしい。
そうでないとあたしはずっとここにいるままだ。



