「先生、私はどうしたらいいでしょうか?」
「滝沢は俺と一緒に来て。
重労働じゃないから安心しろ。」
そう言った北条昴にあたしはついて行く事となった。
他の教師達は皆それぞれの仕事に集中していて、そんな運動場を横切るあたし達が、取り残されているような気がした。
生徒が誰もいない、というのが一つの原因かもしれない。
あたしは教育実習生という立場から、少々目立つところがある。
彼は、昔からそうだが皆の注目の的だ。
それは今も変わっていないらしい。
あたしは歩きながら少し考えた。
それでもやはり、彼は昔とは変わったなあ、と。
気付けば、比較している過去は二つあった。



