あの場所にたどり着くまで




「楓間、悪いが次の試合は
出ないで欲しい」


最初は理解出来なかった。

どうして俺が?

橋本の言葉がなんどもリピートされる。


「今のお前のままじゃ、試合には
出せない」



絶望さえ感じた。

確かに、タイムが落ちてきた頃から
うすうす感じてた。

それなのに俺は、必要以上に努力してなかった。


『大丈夫だろ』


そんな甘えがあった。


心の何処かで、エースってゆう立場に
プレッシャー感じて

華がどんどん近づいてきてるのにも
汗ってて。


けど、負けたくないって気持ちよりも
ホッとした気もした。


親にも顧問も周りの人も

みんなお前はエースなんだから
頑張れ。

って会うたびに言って

俺はどんどん、どんどん、

プレッシャーが増えて。

正直、しんどかった。