―yu-mi.side― 「由季、おはよ~」 「おはよ!」 登校した私は、由季に声を掛けた。 吉川君の席をチラッと見ると吉川君は、まだ来てないみたい。 「まだ来てないみたいね?」 「ぇ?うん」 私の視線に由季は、笑いながら言ってきて私は少し恥ずかしくて机に鞄を置いて椅子に座った。 「由季ー」 「ん?」 「あのね、昨日帰って吉川君から電話があったんだぁ」 私は、由季の方を向き周りに聞こえない様にコソッと話した。