「優美、今何か申し訳ないみたいな気持ちだったろ?」


「ぇ?」


「優美は、気にする事ないんだよ。それにそんな風に思っちゃだめ!」


「うん…」



私、あの子に失礼だよね。
この2人は、私を見透かしてるから怖い。



「ま、それに実際泣かしたのは吉川君だし~」


「は?何でだよ」


「吉川君の事好きだから、こーやって優美虐めてたって言うのに残酷に彼女宣言しちゃってさー」


「いずれ分かるんだからいいじゃねーか……な?優美?」



ヒツジとライオンだから?
ライオンの由季は、ヒツジの吉川君に食い付く様に突っ掛かっちゃってる。


でも、あの告白の日から吉川君はヒツジって感じがしなくて。
私にはヒツジなんだけど、他の人には…何だろう?


私は、そんな2人が何だか可笑しくて笑っちゃったら由季から少し怒られちゃった。