《ドッカ!!》 鈍い音が沈黙を崩してく。 「パパやめて!!」 パパの拳が鉄兄の頬を思いっきり殴った。 倒れ込む鉄兄の胸ぐらを掴むパパの手にしがみついた。 「美羽、危ないから離れてて。 男としてのケジメだから」 こんな時までなんで、笑ってくれるの?? 鉄兄、殴られるんならあたしも一緒のはずだよ。 「健、美羽を頼む。」 そんなのおかしいよ。 なんで鉄兄だけ殴られるの?? あたしの体はお兄ちゃんにしっかりつかまってて。 「イヤ―――!!」 叫ぶ事しか出来ない。