「美羽… 今から大輔の家に行ってくる。」 静かな空間が一瞬で壊れて行く。 鉄兄の慌てようで深刻さがわかる。 「鉄兄…」 あたしまで声が震える。 「美羽は心配しなくていいから… 家まで送るよ」 「あたし、もう少しここにいたい。 あたしの事は大丈夫だから」 「でも…」 「ひとりで帰れるし、だから早く行ってあげて」 鉄兄の背中を押しながら、心の中とやってる事のギャップに倒れそう。 「美羽… 後で連絡するから!!」 慌ただしく病室を飛び出していった鉄兄の背中を、見えなくなるまで見送った。