校内から出ると、やはりポツポツとした街灯が。寧ろ闇を誇張させている。
高低の無い平坦な道。
道の向こうは闇が一点に収束しているように思える。
進む夜道は僕と八幡の足音、それとたまに通る車の音だけしか聞こえない。
僕と八幡の家は学校から徒歩でおよそ二十分程度。
あれだ。特に希望校がなかったから自宅に近い公立校を選んだ為こうなりましたシステム。
システム化、するかは熟考の余地はある。
「夏君。部活はどう?」
「部活?部活は、ん~。まぁ、普通。かな?」
疑問形なのは仕方ない。
入部して数が月しか経ってないのに既に人間関係はグチャグチャだしね。



