「別に、アンタが練習をサボろうが俺も神奈川も知ったこっちゃない。俺も神奈川も出場メンバーだ」


大友はチラリと僕を見る。


まぁ出場メンバーとは言っても僕はただ運が良かっただけだし。


だから別に実力って訳じゃ。


「で、出場メンバーから外れた名取センパイ?も一度聞きますがアンタはいいんスか?」


「……てめぇ」


「大友、名取先輩。着替え終わりました」


大友と名取が同時に僕を見た。片方はどこか嫌悪を伴った目だったけど。ちなみに後者の人間である。


「待たせすぎだっつーの」


大友は名取の脇を抜け、それに僕も続くわけだけど背中に受ける名取の視線が痛いの。