「知るか、そんなの」


大友は空になったコーラの缶をバケツ型のゴミ箱に投げ捨てる。


ガランガランとゴミ箱は騒がしく鳴いた。


「なぁ、神奈川」


「うん?」


「一つ聞きたいんだけどさ」


「何?」


「一週間前さ八幡と何話してたの?」


「それ今聞くのかよ」


危うく口に含んだコーヒー牛乳を吹き出しそうになった。


「やっぱり話し辛い事なのか?」


「相当話し辛いな」


「……俺の予想としては、告白だなっ!?」


「まぁ、遠からず近からず」


ある意味告白だしね。


ただそれが内包する感情は真逆ではあるけど。


コーヒー牛乳のパックがズズズと鳴った。


「僕も飲み終わったから丁度いいや。そろそろ行こう」