どうやら気を失っているらしく、ぴくりとも動かない。 息はしてるようだ。 「…蓮士。」 呼び掛けてみても、返事もない。 その時急に―――― 「うっ…………」 頭が割れるように痛くなった。 …な、なにこれ!?!? ガンガンと打たれるような痛み。 こんなに痛いと思うのは初めてのこと… うっ……… 立っていられない…… フラフラと床に座り込んで、割れるように痛む頭を抱え込んだ。