「さて。気を失う前に聞きましょうか。蓮士はどこ?」 「…………。」 あら、言わないのね。 その意思の強さには尊敬するわ。 だけど。 「さっさと言いなさい。次は骨を折るわ。」 腕が良いか、足が良いか。 槇原はクソッ…という顔をして、 「上だ……」 と言った。 ここは、地下室らしい。 「上ね。」 私はニッコリ笑って、 「じゃ、またね。」 ガツンッ 床に槇原の頭を打ち付けた。