えっと…

やっぱり気のせいじゃない。



「ねぇ、蓮士…」

この道でいいの?そう聞こうとした。





急に視界が回って、背中を強く打った。

でもすぐに何かに包まれる。

ふわっと体が浮く感じがして、強く目を閉じた。




―何が起きたの?







「…侑………希………」


耳元で、かすれた声がする。



「……蓮士?」

「…生き……てるな…?」