「侑希ちゃん、ありがとう。」 嘉も…なんでいかないの? 「李玖は、きっと大丈夫。何も分からないような馬鹿だったら幹部にはなれないから。」 サラッと言うわね… 「俺達は城に戻ろう。紅蛇を潰す計画を立てなきゃ。」 本当にそれで、いいの…? 李玖のことはほったらかし? 「侑希、心配ない。李玖は夜になれば帰ってくるよ。」 ………なんだか、腑に落ちない。 「……………。」 私がむずかしい顔をしていたからだろうか。 蓮士も口を開いた。 「李玖は多分墓に行ってる。」