っていうか、蓮士たちも蓮士たちよね。
「…追い掛けたいなら行けばいいじゃない。」
私は言った。
迷ってる人を見るのって、嫌い。
殺すときにはその方が面白いけれど。
「何を迷うの?李玖を立ち直らせる?その前に話しを聞くなり、してみれば?」
「侑希………?」
「ほっといてくれ、なんて、私にはかまってくれって言ってるようにしか聞こえない。追い掛けて来てくれって言ってるようにしかね。」
早く行きなさいよ。
私を惑わす真っすぐなあなたたちらしくない。
「…っ!!侑希っ!!!大好きっ!!!!」
「はぁ?」
なんで今、そうなるのよ。
腰に巻き付いてきた楓の腕をじっと見つめる。
「だから侑希って好きなんだ。凛としてて、カッコイイから!!!」
意味分からないこと言ってないでさっさと行きなさいよね…



