「李玖、毎年毎年こうやって勝手な喧嘩して虚しくならねぇか?」 「うるせぇ…」 「紅蛇を一人で潰すことは出来ねぇんだぞ。」 「黙れっ!!!!!」 李玖……… 李玖は、今にも泣き出しそうだ。 「…ほっといてくれ。」 そう言って歩きだす。 ギャラリーも蓮士を生でみたからか、散り散りになる。 ほっといてくれ、って… 何言ってるのかしら? そんな言葉は、かまってくれって言っているようにしか聞こえない。 でもそれは私だけみたいで、蓮士たちは李玖を追い掛けられずにいるようだった。 ……子供ね。