乃亞が「部屋に来ないか?」と誘ってきたため、乃亞の部屋に来た。
「もう学生は終わったのか?」
「いいえ…。
でも堪えられなくなったのよ…」
「月華はあの方がいないとダメなんだな。」
そう言った乃亞は、どこか遠くを見ていた。
「私も…月華しかいないんだ。」
…………っ…
私は、目頭が熱くなる思いがした。
「…そんな顔をしないでくれ?
私は、なんとも思っていないさ。」
乃亞はどうして受け入れられるんだろう…
どうして受け入れて、生きていられるの…?
「もう、月華がいてくれればいい。
だから…私をおいて逝かないでくれよ?」
「マスターがいなくなったら私は死ぬわよ。」
乃亞の言葉に、私は憎らしく返すしか出来なかった。
…私も、本当は乃亞がいないと生きていけないんだよ。



