5人はバイクから降りて、ヘルメットを脱ぐ。 「侑希、ここがMOON-ムーン-の基地だ。」 ――…知ってて、ここへ来たの? 「怖くねぇよ?俺がいるしっ!!」 そう言いながら私に腕を絡ませてくる楓。 怖いなんて…思わないけど… ていうか、怖いわけない。 「今日も真っ暗だな〜」 そりゃそうでしょ… 夜、ここに人はいない。 「侑希、怖いのか?」 ポン、と肩に手を置かれて。 バッ!!!! と私は反射的にそれを振り払ってしまった。 「……は?」 ヤバい…… 私……