少しの間バイクを走らせると、目の前に山が見えてきた。 …………っ!!!! あれは………… 「ちょっ…あそこに行くの!?」 「あ?そうだ!!下までだけどな!!」 蓮士は、私の声が聞き取り辛いらしく、大きな声で答えてくる。 「山ん中には入れねぇからな!」 そんな… ウソでしょ… ここは………。 キキーッ 私の気持ちにはお構いなく、5人のバイクはそれが良く見えるところで停まった。