ベッドに腰掛けて、ボーッとしながら時間が過ぎるのを感じていた。 この部屋は前に風が窓を割ってしまった部屋。 カタカタと弱く窓が揺れているのは、同じ建物に私と“彼”が同時に存在しているからだろう。 ――気付いてるか。 そう、聞きたいんだろう。 もちろん分かっている。 あの眩しさに当てられて、私は意識を飛ばしそうだった。 昔は平気だったけれど。 ……慣れというものは本当に怖い。