良く分からないけれど、蓮士は私たちから離れてどこかへ行き、結都はゆっくりとバイクの群れから離れた。
「一旦下りてくれ。」
バイクが止まり、私は言われたようにバイクから下りた。
すると、弘夜を筆頭に下っ端の人達がバイクに乗りながら来るのが分かった。
「侑希さん。」
「ん?」
私が返事を返すと、全員が綺麗に並び、右膝をつくような形になった。
「………何?」
「侑希さん、俺たちは桜華の名に賭けて侑希さんを守ります。」
弘夜が言う。
「…我等の魂をあなたに捧げましょう。」
みんなが私の目を真っすぐに見て、それからゆっくりと頭を下げた。



