華〜ハナ〜Ⅱ【完】





「…侑希、蓮が来た。」


結都がそう言って、後ろから蓮士のバイクが近づいてきた。




「よ、侑希。楽しんでるか?」

「ええ。すごく!」



私が笑うと、ヘルメットをしていない蓮士の表情が変わった。



「よかった………」


瞳を優しいものに変えて、嬉しそうに微笑んだ。



「侑希、こっち乗らねぇ?」



ん?

蓮士のバイクに乗るの?



ていうか、蓮士のバイク、いつにも増してでかくない?



「これがマジの俺のバイク。」


…そうなんだ。



「な、いいだろ結都?」


蓮士はなぜか、私じゃなくて結都に許可をとろうとした。



するとバイクはブォンと速度を増す。



それでも蓮士は悠々とついて来た。




「結都〜、いいじゃねぇか。」

「……帰りは、俺が乗せる。」

「ふっ…分かったよ。」