華〜ハナ〜Ⅱ【完】




それからしばらく、私の知らない道を走った。


道路の脇にはたくさんのギャラリー。


ヘルメットとバイクの爆音のせいで聞こえないけど、男女関係なく何かを叫んでいた。



そして幹部じゃないメンバーの人が、何度も私に挨拶してくれた。



「侑希さん!!楽しっスか??」

「ええ!!!」

「これから、よろしくっス〜!!!」




これくらいの会話を交わし、次々と来た。


名前が分からなくて申し訳ない。


城に帰ったら絶対に聞こう!



私はそれを決めて、心から暴走を楽しんだ。