華〜ハナ〜Ⅱ【完】




そういう訳で、城の中の大掃除が始まった。


そしたら出るわ出るわ、ゴミの山。


広いだけあって、掃除が行き届かないところもたくさんある。



それでもみんなは懐かしいものを見つけていたり、なくしたはずのものが見付かったりと楽しそうだった。




「3階はこれで終わりっ!」

「やったな〜楓!」



3階には私たちがいつもいる部屋と、いくつかのホテルの一室のような部屋がある。


そのうちの一つは私も使ったことのあるもの。



あの時割れた窓ガラスがそのままになっていたから、私が責任をもって片付けた。




…ていうか、普通そのままにしておくかしら?