そういう訳で、城の中の大掃除が始まった。
そしたら出るわ出るわ、ゴミの山。
広いだけあって、掃除が行き届かないところもたくさんある。
それでもみんなは懐かしいものを見つけていたり、なくしたはずのものが見付かったりと楽しそうだった。
「3階はこれで終わりっ!」
「やったな〜楓!」
3階には私たちがいつもいる部屋と、いくつかのホテルの一室のような部屋がある。
そのうちの一つは私も使ったことのあるもの。
あの時割れた窓ガラスがそのままになっていたから、私が責任をもって片付けた。
…ていうか、普通そのままにしておくかしら?



