結都は仕方なさそうにタラタラと歩きだし、かき氷を買いに行ってくれた。 楓は私の腕に捕まって、見た目だけはニコニコしてる。 ……かすかに、震えているけれど。 「…大丈夫?楓。」 「ん?もちろん!」 無理してるわね。 「…なんで、海に来たのよ。」 女の人がたくさんいることくらい、分かってただろうに。