華〜ハナ〜Ⅱ【完】




結都は仕方なさそうにタラタラと歩きだし、かき氷を買いに行ってくれた。



楓は私の腕に捕まって、見た目だけはニコニコしてる。





……かすかに、震えているけれど。





「…大丈夫?楓。」

「ん?もちろん!」




無理してるわね。



「…なんで、海に来たのよ。」




女の人がたくさんいることくらい、分かってただろうに。