公園には子供ももういない。 夕方というには少し遅い時間だ。 ベンチと、少しの遊具。 それに、公衆電話。 それだけが公園にあった。 いくら辰弥さんでも俺がここに居ることなんてわからないだろうな…。 とりあえず、番号を覚えている蓮に電話をすることにした。 『もしもしっ!?!?』 「あ…蓮か?」 『李玖てめえ今どこにいんだよ!?』 蓮が珍しく声を荒げている。