なんか、ルカはすごく儚く見えるときがある。



目の前から消えてしまうような。



そして俺は、そんなルカにどうしようもなく惹かれていた。





「ねえ、李玖?」

「んー?」

「あんまり怪我しないでよね?」

「分かってるって。」

「…でも、怪我がなくても会いに来てね?」

「ルカは、俺に来てほしいんだ?」

「な!ちっが……」

「へえ、違うんだ。」

「…違わないけど。」

「…ふ、分かってるって。」




ルカは、素直だ。